夏の花壇や鉢・プランターにおすすめの花 1・2年草
暑い夏、花達にも過酷な夏。
でも夏だって花を楽しみたいですよね。その為には季節に合った花を選ぶことが大事です。
夏に綺麗な花を咲かせて楽しませてくれる種類を、育て方のポイントと一緒にご紹介!
今回は1・2年草です。
1・2年草とは?→ガーデニング初心者の為の花の選び方
スポンサーリンク
目次
インパチェンス Impatiens walleriana
別名:アフリカホウセンカ
分類:ツリフネソウ科
原産地:熱帯アフリカ
花色:赤・桃・橙・黄・白・紫
日影でもよく花を咲かせ、長い期間花盛りを楽しむことが出来ます。
花色も豊富で、同系色の濃淡でグラデーションを付けて楽しむのがおすすめですよ!
インパチェンスとは、ラテン語で「我慢できない」という意味があります。
また、熟してすぐに種を弾いてしまうことから、英名では「touch me not」(私に触れないで)と言います。
育て方ポイント
場所:明るい場所がいいけれど、真夏の直射日光は避けて。
植え付け:梅雨時が最適。株と株の間は20~30cmとりましょう。
水やり:1日1回、真夏になったら朝と夕方にたっぷり。花びらに水がかからないように、根元へあげます。
肥料:カリやリンサンの多い液肥を月に1~2回。
メモ:花がらはこまめに摘み取るとよい。
サルビア Salvia
別名:ヒゴロモソウ
分類:シソ科
原産地:熱帯・亜熱帯
花色:赤・桃・橙・黄・白・青・紫・混色
サルビアという名前は、ラテン語で「治癒する」を意味するサルベオから来ています。
夏の花壇を赤く染める代表種ですね。
ハーブでおなじみ「セージ」もサルビアです。
寒さに強い宿根草のものもあり、花色が多彩です。
育て方ポイント
場所:日当たりのいい場所。
植え付け:5月中頃~6月中頃に植え付け。元肥を十分に与えよう。30cmの間隔をあけて植えます。
肥料:開花中は、月に1回、1000倍液肥を与える。
メモ:花が咲いた後は、花穂ごと切り取って、夏の間に株の1/3まで切り戻し、固形肥料を与えておくと、秋にまた花が楽しめます。
ジニア Zinnia elegans
別名:ヒャクニチソウ
分類:キク科
原産地:メキシコ
花色:赤・紅・桃・橙・黄・白・紫
「百日草」という名前でもよく出回っていて、その名の通り花を長く楽しむことが出来ます。
世界中で広く親しまれていて「everybody's flower」(万人の花)という愛称もつけられています。
日本では仏花のイメージが強いですが、近年では、15cmほどの巨大輪や、ポンポン咲きだったり、八重咲きなどいろんな表情のジニアが出回っています。
育て方ポイント
場所:日当たりのいい場所。梅雨時は軒下など雨が当たらない場所がいいです。
植え付け:梅雨の時期を避ければ、春の間いつでも植え付けれます。
肥料:元肥に緩効性肥料を与えて、開花中は月に2回、1000倍液肥を与えます。
メモ:花期が長いので、咲き終わった花はこまめに摘むといいです。
センニチコウ Gomphrena globasa
別名:センニチソウ
分類:ヒユ科
原産地:熱帯各地
花色:赤・桃・橙・白・紫
センニチコウ(千日紅)の名前の由来は、花を乾燥させても千日間は色が鮮やかだというとこから来ており、ドライフラワーとして古くから親しまれています。
ドライフラワーにするには、咲き始めを茎ごとカットし、葉を取り除いてから乾燥させます。
育て方ポイント
土:水はけをよくしてあげれば、土質は特に選ぶ必要はないです。
植え付け:20~30cmの間をとって植える。寒さに弱いので、5月頃からの植え付けがいいです。
水やり:土が極端に乾いたら与えます。
メモ:7月頃に茎を短くカットし、風通しを良くしておくことで、秋の花付きが良くなります。
バーベナ Verbena
別名:ビジョザクラ
分類:クマツヅラ科
原産地:ブラジル、中南米
花色:赤・桃・白・青・紫・混色
カラフルな小花で、まとまりよく咲きます。宿根草ですが、寒さに弱い品種は1年草扱いにされています。
育てやすく、開花期間が長いのが特徴で、春から晩秋まで咲き続け、楽しませてくれます。
冬でも15℃以上を保てれば花を良くつけます。
育て方ポイント
場所:日当たりの良い戸外。
植え付け:横に這うようにほふく性があるので、密に植えないで株間をあける。
肥料:月に1~2回の液肥を与えるか、2か月に1回固形肥料を与えて下さい。
病害虫:ハダニが発生するので、花がらはこまめに摘んで、伸びた枝は半分くらいにカットし蒸れを防ぎましょう。
ベゴニア・センパフローレンス Begonia semperflorens
別名:四季咲きベゴニア
分類:シュウカイドウ科
原産地:中南米
花色:赤・桃・橙・白
四季を通じて咲き続けるベゴニアで、冬でも気温が20℃あれば花を咲かせます。
一重咲きと八重咲きがあり、葉も緑いろと銅色があります。
ベゴニアと言えば宿根草なのですが、非耐寒性のため1年草扱いされます。 ですので、暖かい場所や、屋内であれば宿根草として楽しむこともできます。
もし花が咲かないようであれば、日光不足か肥料過多が原因かもしれません。 その場合、日に良く当て、リンサンとカリの多い肥料を与えるといいです。
育て方ポイント
場所:日向から半日陰。夏場は涼しい半日陰に。
肥料:元肥として緩効性肥料を与えて、開花中は1000倍の液肥を月に2~3回与えます。花期が長いので、肥料切れに注意。
メモ:咲き終わった花がらは、順次早めに摘み取って下さい。
ニチニチソウ Catharanthus roseus
別名:ビンカ
分類:キョウチクトウ科
原産地:マダガスカル
花色:赤・桃・白
真夏の炎天下でも元気に咲き誇る日々草は、初夏から晩夏まで咲き続けます。
一つ一つの花は数日でしぼみますが、枝先に毎日新しい蕾を付けます。それが「日々草」の名前の由来でもあります。
排気ガスにも強いので、道路脇の花壇にも植えられます。
原産地では毎年花を咲かせる宿根草ですが、日本では寒さの為1年草扱いとされています。
育て方ポイント
場所:日光を好む植物なので、なるべく日当たりの良い場所に植えましょう。水はけのよい土を使い、過湿には注意します。
肥料:元肥を与えて植え付けし、生育中は月に1回固形肥料を与えます。開花中は月に2回薄い液肥を追肥してください。チッソが少ない肥料が良いです。
メモ:花後に種を採種する場合、細長いサヤが割れる直前に摘み取りましょう。
ヒマワリ Helianths annuus
別名:サンフラワー、ニチリンソウ
分類:キク科
原産地:北アメリカ
花色:赤・橙・黄・茶
言わずと知れた、夏の花の代表格ヒマワリ。
黄色のイメージが強いですが、橙や茶色のものもあり、サイズも中輪や、花径6~10cmミニヒマワリの小さいものだったり、花径3~5cmのヒメヒマワリもあります。
ヒマワリのみで埋め尽くされた畑や花壇は見ごたえ十分で、見るものの目を引き付けます。
育て方ポイント
場所:サンフラワーの名前の通り、太陽が大好き、日当たりの良い場所に植え、水はけのよい土に植えましょう。
肥料:肥料をとても吸収しますので、元肥を与え、葉の色が悪くなってきたら月に2回程、固形肥料で追肥をします。
メモ:種まきから50~70日で開花します。
ペチュニア Petunia
別名:ツクバネアサガオ
分類:ナス科
原産地:中南米各地
花色:赤・桃・黄・白・青・紫・混色
初夏から秋の間まで、花壇や寄せ鉢を彩ります。
気をつけたいのは過湿、それさえ気をつければ、誰にでも花を咲かせられる初心者にオススメの花です。
初夏に花を咲かせ、暑く多湿な時期になると一旦花を咲かせなくなります。でも軽く切り戻しをし、涼しい風通しの良い場所に移すとまた花を咲かせます。
育て方ポイント
場所:日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。でも雨は嫌うので軒下などに移動できる鉢植えが管理しやすいです。過湿が苦手で、土は水はけを良くしましょう。
肥料:開花時期が長くて肥料を欲しがります、10日に1回薄い液肥を水やりの時に一緒に与えましょう。
メモ:植え付けて株がまだ若い時期に摘芯を2~3回することで、枝を増やし花をたくさん咲かすことで、こんもりとした形になります。逆に摘芯をしないと花数が少なくて寂しい株になってしまいます。 真夏に花が終わった枝全体を切り戻すと、秋にまた花を咲かせます。
摘芯とは、伸びてきた新しい葉の枝をカットすることで脇芽が2つ出てくるので、それを繰り返して枝を増やす方法です。倍々方式で増えていく感じです。
スポンサーリンク
夏におすすめの花 1・2年草 その他
アゲラタム Ageratum houstonianum
花色:桃・白・紫
育て方ポイント
植え付け:横に広がって育つので、株間をとって植えましょう。植え付け時期は春から初夏。
肥料:元肥にリンサン、カリの多い緩効性肥料を与えます。
メモ:チッソ分が多い肥料は花が咲きにくくなります。特に幼苗の時期は注意。
カモミール Matricaria recutita
花色:黄・白
育て方ポイント
場所:春に日当たりと風通しが良い場所で育てます。日当たりは好きですが暑さには弱めなので、夏は半日陰がいいです。
肥料:水や肥料は控え目で育てて下さい。
メモ:アブラムシが付きやすいので、歯ブラシなどで取り除き、薬剤の使用は避けましょう。梅雨時は特に注意で、茂った葉は風通しが良くなるように整理しましょう。
ケイトウ Celosia cristata
花色:赤・桃・橙・黄
育て方ポイント
種まき:発芽にはかなりの温度が必要なので、撒かれる土地の八重桜が終わる時期が適しています。
肥料:元肥として有機肥料を施して植え付け、生育期は月1~2回、液肥で追肥します。
水:乾かし気味で大丈夫です。
スイートピー Lathyrus odoratus
花色:赤・桃・白・青・紫・混色
育て方ポイント
場所:日当たりが良い場所で、土は水はけが良くて弱アルカリ性を。
肥料:苦土石灰で中和した土に元肥を与えて、春に植える。生育中は月に1~2回液肥を与えて下さい。初夏の開花時期には多めに追肥する。
メモ:プランターの場合でも、支柱を立てるとツルが伸びて良く育ちます。
ナスタチウム Tropaeolum majus
花色:赤・橙・黄
育て方ポイント
水・肥料:とても丈夫な花で、水も肥料も控え目の方がよく育ちます。
種まき:種をカッターなどで皮に傷を入れ、一晩吸水させてから撒くと発芽率が上がります。発芽後は生育のいい1本だけ残し間引きます。
メモ:花後に切り戻して追肥することで、秋もまた咲きます。
最後に
夏でも色んな色の花が楽しめます。
夏らしく元気が出る、黄色やオレンジ系も良し、涼しげに青や紫系、ポップにカラフルにしたり、好みの色を選んでガーデニングするのが楽しいですよ。
色を考えるとまとまって見た目もよくなるのでおすすめです。
何も考えないで植えちゃうと何かゴチャゴチャしてしっくりこないんですよね。
こちらの記事も参考に色にもこだわってみて下さい。
→初心者でも簡単、色から考えるおしゃれなガーデニングデザイン
スポンサーリンク