バラ/ミニバラの上手な育て方 剪定や植え替えについて いい苗の選び方
2016/11/23
昔から美の象徴とされ、多くの人々に愛されてきたバラ。
種類は沢山あります。
樹形で分けると、1株から沢山枝をだす木立ち性のブッシュローズとつる性のつるバラ。
咲き方で分けると、一季咲きと四季咲き。
系統で分けると、ハイブリッドティローズ以降のモダンローズ、野生バラ、オールドローズ。
ミニバラは「ミニチュアローズ」の中でも花が小さくて、樹高が50cm程度のものを指します。扱いやすく丈夫、花つきも良いのでバラ初心者におすすめ。十分楽しむことができますよ。
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目次
いいバラの苗を選ぶポイント
バラの苗には「新苗」と「大苗」の2種類あります。
初心者には「大苗」がおすすめです。
「新苗」「大苗」とは?
「新苗」:12月~2月にかけて、接ぎ木をしてつくられます。そして数か月後の5月のゴールデンウィーク頃に花やつぼみつきで売られているものです。
「大苗」:接ぎ木から役1年後の秋から翌年2月までの間に、枝だけの状態で売られているものです。1年以上生産者にじっくりと育てられているので、接ぎ口もしっかりとつながっていて初心者におすすめです。
苗を選ぶ時のポイントは?
- 株元が直径1cm以上の太い枝が2~3本でている。
- 枝に傷がない。
- ラベルがついている。
周年売られている鉢苗の場合
- 枝が太い。
- 葉の色つやが良い。
- 枝ぶりが整っている。
- 病害虫がないかチェック。
バラ/ミニバラの上手な育て方
剪定や植え替えなど、基本の上手に育てる方法です。
育て場所
日当たりが良く、風通しの良い屋外で育てましょう。
雨が当たると花が傷みます。なので軒下などに移動することができる、鉢植えの方が管理はしやすいですよ。
植えつけ時期や方法
「大苗」は11月下旬~12月下旬。
- 水を張ったバケツに30分~1時間くらい浸して十分吸水させる。
- 鉢底穴に鉢底ネットを敷き、水はけを良くするため軽石などを2cmくらい入れます。
- 土を鉢の1/3くらいの高さまで山なりに入れ、苗は根を広げて土の上に置きます。バラ専用の土を使うのが一番ですよ。
- 接ぎ口すれすれ辺りまで土を入れます。
- 鉢を軽く床に打ちつけるようにし、土を落ち着かせます。
- 鉢底穴から流れ出るくらい水をたっぷり与えます。
※接ぎ口より下から芽が出ていたら切って下さい。生長の妨げになります。葉が小さくてトゲがないのが他の枝とか見分けるポイントです。
「新苗」は4月下旬~5月
根鉢を崩さずに、そのまま植えつけます。
接ぎ木されてまだ間もないので、接ぎ口がはがれやすいです。丁寧に作業しましょう。
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肥料を与えよう
バラは肥料を好みます。
- 9~12月、4~6月:月に1回1000倍液肥
- 3月・6月・8月:固形肥料の置き肥で追肥する。
- 植え付けたり、植え替えたりした際は、土に混ぜないで株の周りに肥料を施す。根を傷めません。
水やり
土が乾きすぎないようチェックをしましょう。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
剪定の方法「夏剪定」と「冬剪定」
「夏剪定」
- 夏の終わりころに行います。まだ生育中なので葉を沢山残すように剪定しましょう。
- 全体の3/4は残すように切ります。
- 枯れた枝、内側を向いた枝、貧相な枝を切ります。
「冬剪定」
- 休眠期の12~2月に行います。これからふくらみかける良い芽を見分けられる2月がベスト。
- 前年に花の咲いた枝の真ん中あたりで、外側に向いている芽を探す。その5mm上で切る。(下の図参照)
- 中央の枝は根元から切る。
- 前年に出た新しい枝は伸びすぎないよう切る。
- 老化、枯れた枝を切る。
植え替え 土のリフレッシュ
バラは根が良く伸びます。ですので年に1回は植え替えをして土のリフレッシュをしましょう。
- 休眠期12~2月に行います。
- 冬剪定を行い、鉢から出した根鉢を1/3~1/2ほどほぐします。
- 鉢底で密集した根は1/3ほど切り落とします。
- バケツに水を張り吸水させてから新しい土で一回り大きい鉢に植えなおしましょう。
病害虫対策は
病害虫が発生しやすいので対策をしましょう。
- 春先に殺菌剤などを散布する。(気温が低い朝か夕方の風がない薄曇りの日がベスト。雨が降る前はダメです。)
- 風通しを良くする。
- チッソ肥料を少なくする。これでもかなりの効果がありますよ。
2番花、3番花を咲かせよう
楽しんだ花をちゃんと摘むことでバラの体力の消耗を回避しましょう。
遅くても9分咲きを目安に花を切り取る。
花の下の5枚葉の上で切るのが株を元気に保つコツです。
この花がら摘みをこまめにすることで、四季咲きのバラは2番花、3番花が咲きますよ。
最後に
花の代名詞的なバラ。
庭や鉢植えだけじゃなく、切り取ったバラを部屋などでも楽しんで下さい。
バラには育てる楽しみや見る楽しみ、香にも高い効果があったりと色々と楽しむことが出来ます、是非育てて楽しんで下さい。
こちらの記事を見て頂けるとまた楽しみ方の幅が広がりますよ。→【これが花の持つ効果】楽しみ方の幅が広がる
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