ガーデニング初心者の為の、覚えておきたい基礎知識
2016/10/13
「ガーデニングをはじめてみたいけど、何をどうはじめたらいいのかわからない」
そんなあなたの為にはじめてのガーデニングに必要な知識や情報をまとめました。
今まで誰にも聞けなかったの基礎の基礎です。
スポンサーリンク
目次
【植物のライフサイクル】生育過程とその特徴を理解しよう
植物は、その習性や生育サイクル、生態によって園芸的に分類されています。
それぞれの特徴を理解しておく事で、花を選ぶとき、育てる時に役に立ちます。
花期が長いのが特徴【1・2年草】
種まきから1~2年で開花して、枯れます。
枯れた後はこぼれ種で増えるか、種を再びまかないと来期は咲きません。
花の種類は多く、花色や花姿も多彩で、花期が長いのが特徴です。
- 「種まき」草花の種類や種の大きさに合った種まきをする。
- 「発芽」数日から1か月で発芽し、やがて本葉がでます。
- 「移植」本葉が3~4枚になったらいったん移植し、植えつけまでしっかりとした丈夫な苗に育てる。
- 「植えつけ」苗が生長して植えつけシーズンがきたら、最終的に育てたい場所(花壇や鉢)へ植える。
- 「生長」だんだん株がおおきくなり、花茎が伸びてつぼみをつけます。
- 「開花」花が咲き始めます。
- 「結実」花が終わるころに、種子が沢山出来ます。
- 「枯死」結実後、株は枯れます。
何年も楽しめる「球根花」
生育不適な環境になると、根や茎、葉の一部が肥大して球根として養分を蓄えて、地上部が枯れて休眠します。
球根花の花は育て方は簡単で、誰からも愛される魅力を持った花たちです。
土の中の球根も育てる意識を持てば、何年も楽しむことが出来ます。
- 「植えつけ」シーズンがきたら、球根の種類やサイズに合った深さや間隔で植えます。
- 「発芽」約1か月で根を十分に出し、その後ゆっくりと地上部に芽をのぞかせます。
- 「生長」季節になると葉がいっせいに伸び始め、やがて硬いつぼみをつけた茎が立ち上がります。
- 「開花」つぼみがふくらみ、やがて開花します。そのころ地中では次世代の新しい球根が準備をしています。
- 「球根生長・充実」花は枯れるが、葉は元気なまま光合成を繰り返し球根がエネルギーを蓄えれるよう養分を送り続けます。
- 「休眠」ついに葉も茎も枯れ、養分を溜めた球根は堀り上げに適した時期を待ちます。種類によっては植えたまま次年を迎える。
- 「堀り上げ・分球」適期がきたら掘り上げて分球。保存して次のシーズンを待ちます。
季節を告げる草花【宿根草/しゅっこんそう】
生育に不適な環境になると、茎や芽、根を残して枯れますが、快適な環境になると再び生育して花を咲かせます。
そのサイクルで何年も生き続けます。翌年もまた花を咲かせた時の喜びは格別。
- 「植えつけ」シーズンがきたら花壇や鉢に植えつけます。※種まきからでしたら1・2年草のように。
- 「生長」だんだん株が大きくなり、花茎が伸びてつぼみをつけます。
- 「開花」花が咲き、花が終わると、地上の葉や茎が枯れるものもあるが、根は残ります。
- 「休眠」地上部に芽や茎が出た状態で、苦手な季節(夏・冬)を過ごします。
- 「生長」また快適な環境になると成長しはじめます。もしくは株分けして増やして植えつけもできます。
緑を保ち続ける常緑樹と葉を落として休眠する落葉樹【花木/かぼく】
常に緑を保ち続ける常緑樹と、冬や乾期に葉を落として休眠する落葉樹に分かれます。
花を楽しむ種類の花木の生育管理で一番重要なのは、次の花芽がいつ、どこにできるかを理解したうえで、適期に剪定することです。
- 「開花」最初は生育してつぼみのついた鉢花を購入して育てるのが一般的。 日常の手入れをし育て開花します。
- 「剪定・植え替え」花が咲き終わったら、株を充実させるために剪定し、花壇かひとまわり大きい鉢に植え替えします。
- 「生育」地上部に芽が出た状態などで苦手な季節(夏・冬)を過ごします。
- 「落葉」やがて紅葉、晩秋には落葉します。このころ花芽は完成しています。
- 「休眠・冬の剪定」葉が落ちたら余分な枝を選定します。花芽を落とさないように注意。 そして休眠を迎えます。
- 「生育」休眠から覚めたら新しい枝葉が生長していきます。 花芽がふくらみ、つぼみがつきやがて開花します。
スポンサーリンク
植物が元気に育つ条件とは
植物が育つには、
「光」「空気」「水」「温度」「土」「養分」
が必要です。
「光」と「空気」は光合成をおこなうため。
「温度」は生長や休眠、
開花の為に必要なもの、「土」は住まいであり、「水」は養分を得るところでもあります。
その植物の性質と生育条件に適することが重要です。
適した生育条件と温度
寒くなれば暖かいところへ移動できる動物とは違い、植物は移動が出来ません。
ですので与えられた環境で生長しなくてはなりません。
植物の種類が何十万種もあるのは、ありとあらゆる環境に適応し進化してきた証なのです。
それぞれの植物の適した温度と大きく違うと、生育が弱くなり、水分や養分の吸収も弱まり、枯れてしまうこともあります。
急な温度変化も苦手です。
湿度も温度ほどではないにしろ、多湿だと根腐れ、乾燥はしおれにつながります。
また病害虫の発生の原因にもなるので注意しましょう。
温度
「35℃」:ポイオンセチア、ブーゲンビリアなど、熱帯、亜熱帯地方が原産地の植物の限界最高温度。
「30℃」:シクラメン、プリムラなど、温帯、亜寒帯地域が原産地の植物の限界最高温度。
「25~15℃」:多くの植物の適温。
「10℃」:セントポーリアなど耐寒性の低い植物の最低温度。
「5℃」:半耐寒性植物の最低温度。
[0℃]:シクラメン、プリムラ類など耐寒性植物でも生育が止まる温度。
湿度
「100~80%」:密林の状態。シダ、ゴム類など、多湿を好む植物。
「80~40%」:日当たりの良い一般的な環境。ほとんどの園芸用草花。
「30~10%」:乾燥気候の植物に適した環境。サボテンなどの多肉植物。
空気(風)の本当の効果とは
植物にとって空気は不可欠なものです。
実は空気、風によって色んな効果があるんです。
呼吸や光合成だけでなく、葉温の上昇を防いだり、蒸散によって根からの養分吸収を活発にしたりする効果があります。
ですから通気性をよくすることはとても大事なんです。
通気性が悪いと、これらの機能が低下、さらに蒸れ、病害虫が発生しやすくなります。
植物の生育の重要素【日光】
日光は植物が育つためにはとても重要なポイントです。
でもこれまたただ日光に当てればいいというわけではありません。
それぞれに適した日光の強さがあります。
育てる場所、置き場所の日光環境を考えながらどんな植物を選ぶかがポイントです。
日当たりが良い(日向)
陽光をさえぎるものが植物の周囲になく、午前中、午後を通して日光が降り注ぐような状態。
半日陰(明るい日陰)
葉の多い樹木の根本など、一日中木漏れ日程度の光が当たる状況。森の草花が好む条件。
西側または東側に建物があって、午前中または午後だけしか日が当たらない環境。
日陰
周囲に建物や遮光するものがある場合。
木漏れ日程度の光も半日しか当たらない場合は日照条件としては日陰になります。
植物を育てるに適した方角は
植物を育てる場所の日当たりをチェックしましょう。
それがわかればおのずと適する植物は決まってきます。
たいていの植物は南向きの暖かい場所を好みますが、涼しい場所を好むものや、日向を好むが夏の高温多湿は苦手なものもあります。
鉢植えにする場合は移動が可能なのでいいのですが、花壇などは移動できないので日当たりに合った植物を選びましょう。
「東向き」ほとんどの植物に良い。(午前中の日当たりが良く、南向きの次に好条件)
「西向き」半日陰でも育つ植物。午前中の日差しは入らず、午後の日差しだけで育てます。冬は午後の長い時間当たるので良好ですが、夏は強い西日の遮光の工夫が必要。
「南向き」あらゆる植物に良い。(夏の高温と乾燥に注意)
まとめ
数ある植物、得意な季節、温度、日光など植物によってさまざまです。
ガーデニングを楽しむ為には花壇や置き場所に適した草花を選ぶことがポイントです。
なるべくその植物の為に、好む環境を整えてあげる事で花の持つ美しさや癒し効果などで最高の恩返しが返ってきますよ。
スポンサーリンク