【シダ植物図鑑】インテリアにおすすめの種類14選 基本的な育て方や、コケとの違いは?
柔らかい日差しがとても似合い、葉のボリュームと美しい葉の色でインテリアの演出でいい雰囲気を作り出すことができるシダ植物。
シダ植物だけでレイアウトしたインテリアは風通しがよく、やわらかい光を好む人間にとっても心地よい、最高の空間となります。
世界中に沢山の種類がある、今回はそんなシダ植物についてです。
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目次
シダ植物の基本的な育て方
シダ植物にはたくさんの種類があり、それぞれの育て方に多少の違いはありますが、この項では基本的な育て方を紹介。
- 置き場所:風通しの良い、柔らかい日差しが当たる場所。
- 水やり:シダ植物は基本 水が好きです。土の表面が乾く前にたっぷりと。ただし頻繁な水やりは注意、様子を見ながら与えましょう。
- 湿度:60~70%の湿度を好みます。ですので葉水を頻繁に与えると元気に育ちますよ。夏場なんかは、一日に数回行うとよりいいです。
- 剪定:枯れた葉を取り除くくらいで大丈夫です。大きく育ち、樹形が崩れたら仕立て直しましょう。
シダ植物とコケ植物の違いとは?
シダ植物とコケの違いについて解説!
シダ植物の特徴
葉・茎・根の区別が出来る。
維管束がある。
※維管束とは道管と師管の束
道管(根からの水や養分を運ぶ管) 師管(葉で作られた養分を運ぶ管)
根で水を吸水し、葉で光合成を行います。
コケ植物の特徴
葉・茎・根の区別がない。
維管束もない。
葉などの区別がないので、体全体で吸水し、光合成を行います。
根のような部分は、吸水や養分を吸う能力はなく、身体を支える役割を持っている。
【シダ植物図鑑】インテリアにおすすめの種類!
シダ植物には非常に沢山の種類が存在しています。
それぞれに個性があり、形もさまざま。その中からインテリアとしておすすめの種類を紹介!
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ツディ
学名:Nephrolepis exaltata
植物分類:シノブ科 タマシダ(ネフロレピス)属
原産地:熱帯~亜熱帯
日当たり:半日向
水やり:好む
西洋タマシダの園芸品種。
水切れしないように注意して、乾いたら水をたっぷり与えます。
風通しがよく、直射日光を避けた、明るい屋内での管理がおすすめ。
温度は10℃以上を保つようにしましょう。
タマシダ
学名:Nephrolepis cordifolia
植物分類:シノブ科 タマシダ(ネフロレピス)属
原産地:本州南端~沖縄
日当たり:半日向
水やり:好む
4億年前からあると言われる、最古の植物。海岸や崖などの、やや乾燥気味で日当たりの良い場所に群生している。
育て方はツディと同じで大丈夫です。東京より以西では屋外でも越冬できます。
スコッチシダ
学名:Nephrolepis exaltata ’Scotti’
植物分類:シノブ科 タマシダ(ネフロレピス)属
原産地:熱帯アメリカ
日当たり:半日向
水やり:好む
西洋タマシダの園芸品種。もこもこした葉が特徴。
シンプルな石色の四角形の鉢に植え、和風モダンにすると素敵ですよ。
育て方はツディと同じで大丈夫です。
クサソテツ
学名:Matteuccia struthiopteris
植物分類:イワデンダ科 クサソテツ属
原産地:日本 北アメリカ
日当たり:明るい日陰
水やり:好む
若芽はコゴミといって、山菜として好まれます。天ぷらにすると凄く美味しいです。
湿気がある半日陰に置くのが理想的で、高温や乾燥には弱いです。風通しの良い場所を好みます。
水切れにも注意しましょう。
ヘゴ
学名:Cyathea spinulosa
植物分類:ヘゴ科 ヘゴ属
原産地:日本南部~東南アジア
日当たり:日向
水やり:好む
根茎が立ち上がる木性のシダ植物。
一般的に流通しているのは”ヒカゲヘゴ”。名前はヒカゲですが、日光を好みます。
明るくて湿気のある場所を好みます。水が切れると復活が難しいので注意しましょう。
ハートファン
学名:Hemionitis arifolia
植物分類:イノモトソウ科 ヘミオニティス属
原産地:熱帯アジア
日当たり:明るい日陰
水やり:好む
ハート型の葉の形から、「ハートファン」と呼ばれる。
水切れすると葉が丸まってしまいますので注意しましょう。
風通しがよく、直射日光の当たらない場所で管理しましょう。多少の耐陰性はありますが、日陰に長く置くと株が弱ってしまいます。
プテリス
学名:Pteris
植物分類:イノモトソウ科 プテリス属
原産地:世界の熱帯~温帯
日当たり:明るい日陰
水やり:普通
300種類ほどあり、一般的に流通しているのは熱帯の半耐寒性のものが多いので、冬場は屋内で管理しましょう。
風通しの良い場所で、土の表面が乾いたらたっぷり水やりすれば、初心者の方でも簡単です。
アスプレニウム
学名:Asplenium
植物分類:チャセンシダ科 チャセンシダ(アスプレニウム)属
原産地:世界の熱帯~温帯
日当たり:半日向
水やり:普通
’アビス’や’オオタニワタリ’など700種もある。
弱光線を好みますが、日照不足になると茶色く枯れてくるので、レースカーテン越しなどの光が当たる明るい室内で、風通しのいい場所がおすすめ。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
アジアンタム
学名:Adiantum
植物分類:ワラビ科 アジアンタム属
原産地:熱帯アメリカ
日当たり:明るい日陰
水やり:好む
黒い茎に、羽のような薄い細かい葉が広がる美し姿。
日射しで葉が焼けるとチリチリになってしまうので、直射日光は当てないようにしましょう。
乾燥に弱く、水切れしやすいので、冬以外は土が半渇きになったら水をたっぷり与えましょう。夏は乾燥しやすいので、朝と夕方の2回与えてもいいです。
葉水もこまめにするといいです。でも蒸れないように風通しは確保しましょう。
トキワシノブ
学名:Davallia mariesii
植物分類:シノブ科 シノブ属
原産地:日本 東アジア
日当たり:半日向
水やり:普通
毛で覆われた根茎が特徴。’ダバリア’とよく似ていますが、原産地が異なります。
涼し気な葉は暑い季節におすすめ。
夏に葉が生え変わりますが、冬でも葉が残ります。冬は霜に当てないように、室内管理がいいでしょう。
基本的な育て方は’ダバリア’と同じです。
ダバリア
学名:Davallia tricomanoides
植物分類:シノブ科 シノブ属
原産地:マレーシア
日当たり:半日向
水やり:普通
毛で覆われた根茎が地を這い、岩を覆って育ちます。
とても丈夫で風通しを確保すれば室内でも育てられます。
日光にたっぷり当てると引き締まった株に育ちますが、夏場の直射日光は葉焼けをしますので、半日陰に移動させましょう。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、葉水も効果的です。
古い葉を春先に剪定すると、初夏に生えそろいます。
’トキワシノブ’よりも寒さに弱いです。
フレポディウム
学名:Phlebodium
植物分類:ウラボシ科 フレポディウム属
原産地:熱帯アメリカ
日当たり:明るい日陰
水やり:普通
カサカサした質感のブルーがかった葉が特徴的。
暖かくて湿った場所を好みますが、乾燥にも強いので育てやすいシダ植物です。
夏は葉焼け防止に、レースカーテンや遮光をして、やさしい光に当てましょう。日照不足になると葉色が悪くなります。
風通しをよくして、水をやりすぎないのがコツ
ポリポディウム
学名:Polypodium
植物分類:ウラボシ科 ポリポディウム属
原産地:世界の熱帯~温帯
日当たり:明るい日陰
水やり:普通
葉の先が細かく分かれている品種など、多数ある。
日照不足でも多少耐えれるが、葉が茶色く枯れ始め、新芽が出ないようであれば場所を日当たりのいいところへ。
風通しが悪いとカイガラムシが発生します。基本的な育て方は’フレポディウム’と同じでいいです。
育てやすいシダ植物です。
リュウビンタイ
学名:Angiopteris lygodiifolia
植物分類:リュウビンタイ科 リュウビンタイ属
原産地:日本南部 台湾
日当たり:明るい日陰
水やり:普通
大型で葉は1mほどの長さになります。古い葉が落ちた痕が黒褐色の塊状になるのが特徴で、この塊から葉が数枚出てきます。
鉢植えの場合、葉が1枚出ると古い1枚が傷んでくるので切り戻しましょう。
直射日光は避け、明るい場所で管理しましょう。耐陰性は多少ありますが、新芽が出ない様であれば、明るい場所に移動させましょう。
多湿を好みます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて、風通しを良くしてください。
日照不足の時は水のやりすぎに注意。
まとめ
シダ植物独特の雰囲気があり、種類もたくさんあります。和風にも洋風にも合わせられますね。
基本的には水がすきなので、水切れを注意して、与える時はたっぷりと与えましょう。それから葉水も効果的なので、特に乾燥しやすい時期は多めに葉水してあげて下さい。
そして風通しを確保することも大事です。
光は夏の直射は避けて、明るい室内がいいと思います。もちろん外でもOK。
シノブ類は非常に丈夫なんでおすすめですよ!苔玉にして吊るしたりすると凄くおしゃれで夏場によく似あうグリーンインテリアになります。
→簡単苔玉の作り方
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