アクアリウム 初心者の為の水草水槽の基本の立ち上げ方
2016/11/18
ネイチャーアクアリウムとも言われる、水草水槽の美しさを知っていますか。
検索画像を一度ご覧ください。
「アクアリウム 水草」での検索画像です→「水草水槽の美しい水景」
すごいですよね。
実は僕も水草水槽が大好きで何年もやっております。
検索画像のようなすごい水景は僕にも作れませんが、水草水槽の始め方など基本的なことはお任せ下さい。
目次
アクアリウム水草水槽を始める初心者に揃えて欲しいもの
まずは水草水槽を始めるのに最低限必要なものです。
- 水槽・水槽台
- フィルター
- 低床
- 照明
- CO2添加装置
- タイマー
- ヒーター・ファン
- その他
【水槽・水槽台】小さいものは逆に難しい
ガラス製の60cm水槽がオススメ。
初心者だからと小さいの選ぶと、水量が少ないため水質の変化を起こしやすいので、逆に難しいです。
それに60cm水槽が一番一般的なサイズなため、60cm水槽用のアイテムが豊富です。
水が入った水槽はかなり重たくなるので専用の台を用意しましょう。 下駄箱などの上を考えてるのであれば、重さに耐えられるかどうか確認し、心配でしたら補強などをした方がいいでしょう。
【フィルター】 ワンクラス上のものを
水を濾過する為のフィルターには色んなタイプがあります。
水草水槽におすすめするフィルターは下の項目で説明しますね。
フィルターには水槽のサイズに合ったスペックのもの販売されています。
でもフィルターを選ぶ時は水槽のサイズよりワンクラス上のものを選ぶのがおすすめです。
例えば、60cm水槽の場合でしたら、90cm水槽用に販売されてるフィルターを選びましょう。
大体30cm→45cm→60cm→90cm→・・・とサイズアップしていきます。
【低床】水草用の土
水草を植える為には土が必要です。
専用の土でソイルと呼ばれてるものがありますのでそれを購入しましょう。
大磯砂など他の低床もありますが、ソイルを使えば水草に合った水質を作り上げることができます。
【照明】見た目も重視したい。
水草も観葉植物などと同じように光合成を行います。
ですので照明器具も必要になってきます。
照明についても下で説明しますが、結構照明のルックスが全体的な見た目を左右します。
格好いい証明を選ぶのも楽しむ為の必須条件。(笑)
【CO2】人工的に二酸化炭素を添加
これも光合成するには必要なCO2(二酸化炭素)です。
自然下では水の中に十分なCO2が溶け込んでいますが、水槽内では足りません。
人工的にCO2が添加できる装置が必要です。
装置と聞くと難しそうですが、専用のキットが売られていますので大丈夫です。
【タイマー】自動でON/OFF
照明やCO2添加装置を自動で管理するためです。
手動で管理もできないこともないですが、毎日同じ時間にそれを行うのは、ほとんどの人が無理かと。
ですのでタイマーは必須ですね。
安いのから高性能なものまであります。6000円もしないくらいで高性能のものが買えます。
【ヒーター・ファン】
水温管理に必要です。
約25℃~26℃を保つように、寒い時期はヒーターで、暑い時期は水面に風を当てるファンを付けましょう。
【その他】あると便利なもの等
- カルキ抜き
- 水温計
- 水質測定品(PH、アンモニア、亜硝酸、硝酸塩などを調べます。)
- エアーチューブ(熱帯魚を入れる時や、エアレーションをつなぐ時など色々と活躍します。)(エアレーション/ブクブクっと空気を送るやつです)
- バケツ
- 換水用のホース
おすすめのフィルターの種類
水草水槽の場合は外部式フィルターを選んで下さい。
上で説明した通り用意した水槽サイズより一つ上のサイズ用に造られたクラスのフィルターを選んで下さい。
外部式フィルターをおすすめする理由
- 水槽外に設置するためメンテナンスが楽
- 濾過槽が密閉されているのでCO2が逃げない
- 濾過能力も高い
他の種類をおすすめしない理由
フィルターには数種類あり、外部式、上部式、底面式、外掛け式、オーバーフロー式があります。
上部式、外掛け式は水を水面上に落とす形なためCO2を逃がしてしまいます。
底面式はメリット、デメリットがあるのですが、初心者が始める水草水槽にはデメリットが強いと思います。
オーバーフローは濾過能力は高いのですが、大掛かりなので初心者にはおすすめできないです。
一番いい照明は
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おすすめの照明は、蛍光灯タイプです。
水草の種類によって必要な光量があります。
強めの光が欲しい物、弱くても育つものなど。
蛍光灯タイプをおすすめする理由
- 蛍光灯管を変えるランニングコストがいい。
- 色んな水草に幅広く対応できる。
- 光も水槽全体にいきわたる
他のタイプは
蛍光灯の他に、メタハラ、LEDなどがあります。
メタハラ:水草水槽をするアクアリストの憧れの照明ではありますが、高いです、交換する球も高いです、でも見た目も格好いいし、メタハラで照らされた水槽は影の揺らぎなどが現れ美しいです。
でも真っすぐ進む光源なため隅の方まで光が届かないです。
LED:水草育成においてまだ発展途上です、でもここ近年で水草も育成できるものも出てきました。 今はまだおすすめには出来ませんが、将来、蛍光灯に代わってLEDが主流になるかもしれないです。
植物には欠かせないCO2(二酸化炭素)の添加方法
おすすめする方法は、CO2のボンベから電磁弁を使いタイマー制御して添加する方法です。 (他の方法もあるのですが、CO2添加方法はこれ一択かと思います)
必要な物が揃っているセットが販売されています。 ただ、アクアショップなどで売られている専用のCO2ボンベのランニングコストが割と馬鹿にならないです。
もし可能でしたら、酒屋さんなどで手に入るミドボンを使えばかなりコストが下がります。 ミドボンとはビール等のサーバーにつなげているCO2が入った緑のボンベです。
ミドボンの場合はレギュレーターなどミドボンに合うものが必要です。 ただデカいので何か隠す工夫をしないと見栄えが悪い問題があります。
水草用の土 ソイルとは
ソイルは水草水槽用に土を焼き固められたもので、水質をほとんどの水草が好む弱酸性(PH6.5前後)で維持してくれます。
パウダータイプの物を使うと水草も植えやすいですよ。
洗わないでそのまま使います。
水槽サイズに合った量を用意してください。
60cm水槽なら、8~10L位あれば足りるでしょう。
セッティング 基本の立ち上げ方
- 綺麗に洗った水槽を置き場所に設置
- ソイルを入れる。 三角定規などで慣らします
- ある場合は石や流木などを設置。
- フィルターやヒーター/ファン等を設置します。(メーカーや種類によって違うので購入したフィルターの説明書をご覧ください。)
- カルキ抜きした水を注ぎます。 勢いよく入れるとソイルが舞い上がってしまいます。ソイルの上に皿を置いたり、ソイルの空き袋を敷くなどの対策をしてから注ぎましょう。
- フィルターを稼働させましょう。
照明やCO2は? と思われたと思います、まだしばらくは必要ありません、下で説明します。
セッティング後の管理方法
実はまだ水草は植えません。 まだ水と濾過が出来上がっていないからです。
ですので水草を植えるまでは照明やCO2はまだ設置しなくていいです。
まだ水と濾過が出来上がっていないとは、水を濾過してくれるバクテリアがいないということなんです。
物理濾過と生物濾過
物理濾過とはゴミなどを濾過するものです。
大事なのは生物濾過です。 生体の糞尿や水草の腐りから発生する毒素を生物によって分解し、毒素の少ない物質に変える濾過方法です。
その毒素を分解してくれる生物、つまりバクテリアを繁殖させる必要があります。
アンモニア → 亜硝酸 → 硝酸塩
のサイクルで最終的に毒素の弱い硝酸塩に変わっていきます。 最終的に残る硝酸塩は人による水替えで排出することになります。
バクテリアを増やす手順
セッティングが完了したら、一度全換水するのがおすすめです。 ソイルから溶け出す余分な栄養分などを排除するため。 (富栄養化した水槽内ではコケが大量発生してしまいます)
アンモニアがないとバクテリアは増えません、ですので水質変化などに強い丈夫な魚を入れます。 アカヒレやネオンテトラがおすすめ。 60cm水槽でしたら5~10匹程度。
(このように立ち上げ時に入れる魚を、パイロットフィッシュやスターティングフィッシュ等と呼ばれています。)
では手順です。
- 一週間目、毎日1/2換水
- 二週間目~三週間目、3日に1回2/1換水
- 四週間目、水質検査薬で硝酸塩濃度を調べ、濃度が魚に安全な濃度に落ち着くまで3日に1回3/1換水
(バクテリアが少ないうちはどんどん毒素が溜まっていくので換水します。 パイロットフィッシュ達もやられてしまいますからね。)
セッティングから一か月後、おそらくこれでバクテリアは繁殖できていると思います。
その後は一週間に1回3/1の換水を行いましょう。
水草を植えて照明を設置しCO2添加も始めましょう。
※換水の頻度や水の量は人によって言うことは違うと思います。 アンモニアも亜硝酸も濃度を調べながらタイミングを計る人もいれば、僕みたいに最終段階の硝酸塩だけ調べる人もいます。 僕はなるべく手間を掛けずにやることが楽しむことの条件の一つだと思っているので。 ただの面倒くさがりやかな(笑)
水草を植えたら
水草を植えたら照明をつけて、CO2を添加するのですが、その時間やタイミングなどを説明します。
照明は一日7~8時間の点灯
あまり長い点灯時間はコケの繁殖につながり、水景の美観を損ねてしまいます。
CO2は点灯中に添加
水草は光が当たっている時にCO2を使用し光合成をします。
添加量は水草の種類により違います、気泡の数で添加量を測定する専用のカウンターがありますので、それを頼りに調整します。
気泡が、一滴/3秒という具合に水草の育成データーなどに書いてあると思います。
まとめ
水槽を設置して水草を植えれるようになるまで結構大変ですよね。
でもこれが凄く大事なんです。
一度フィルター内や水にバクテリアが住み着いてしまえば、次からはそのフィルター内の濾材や水を使えば立ち上げが短縮できます。
セッティング後は丈夫な魚を入れる。
一か月間換水をしながらバクテリアが増えるのを待つ、(耐える!その後に水草ライフが待っている!)
そして水草を植えてご希望の熱帯魚を入れましょう。
最初に入れた魚さん達もちゃんと可愛がってあげて下さいね。
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