初心者でも簡単、色から考えるおしゃれなガーデニングデザイン
2016/10/14
ガーデニングを始めようと思っても、
「何を植えたらいいかわからない」
「雑誌やネットで見るようなおしゃれなデザインが作れない」
ガーデニング初心者でそのような悩みありませんか。
まずはガーデニング初心者の基礎知識で季節や花壇の場所の環境や希望の生育サイクルからどんなタイプの花が適しているのかを絞るといいでしょう。
そしてデザイン、花がもつ効果の一つに色があり、さまざまな色の花があります、花と色はとても密接な関係にあります。
デザインがまだうまくできない初心者は色合わせから入るのが簡単だと思います。
今回ご紹介するのは
フラワーカラーコーディネート
色だと視覚的に直感的にデザインできるのでやりやすいと思います。
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基本的な色のしくみ
最初に基本的な色のしくみについて説明します。
色の分類
色味があるかないかで「無彩色」と「有彩色」二つに分類されます。
無彩色:「白」「灰色」「黒」
有彩色:「赤」「青」「黄」・・・などの上記以外の色
色の三属性
各色は三つの性質よって構成されています。
それは、
「色相」「明度」「彩度」の三つです。
無彩色は「明度」のみの属性しかありません。
「色相」:赤、黄、青、緑、紫などの色味の種類。
「明度」:色の明るさや暗さの度合い。
「彩度」:色の強さや鮮やかさの度合い。最も彩度の高い色を純色と言います。
3つの基本配色
色相の組み合わせを基本にした配色は、
「同系色相配色」「類系色相配色」「反対色相配色」の3つあります。
同系色相配色:同じ色相の明度や彩度に差を付けた配色。例えば、黄色なら、「薄い黄色」と「普通の黄色」と「濃い黄色」を組み合わせた配色。
類系色相配色:キーカラー(主にする花の色)のとなりの色相を組み合わせた配色。 上のカラーチャートをご覧ください。隣り合う三つまでの色相で組合わせます。例えば、黄色がキーカラーなら、隣の「黄緑」と、その隣の「緑」、つまり「黄・黄緑・緑」の三色で組み合わせます。もしくは「オレンジ・黄・黄緑」でもいいです。
反対色相配色:上のカラーチャートをご覧ください。キーカラーと、その真向かいにある色(補色の関係)の両隣までの範囲の色と組み合わせた配色です。 例えば、黄色がキーカラーなら、「青紫」と「紫」、つまり「黄・青紫・紫」の組み合わせです。
ちょっと中級テクニックになってきますが、明度と彩度を合わせた色の見方を色調と言うのですが、その色調を基本配色に取り入れることによってさまざまな色表現が演出できます。
ガーデニングにおける花色の特徴
まずは美しいカラーコーディネートをするために、花の色の特徴を知りましょう。
【黄色】 有彩色の中で一番明度が高い
有彩色(白、灰色、黒以外の色)の中で一番明度が高い黄色は、花壇を明るくしてくれます。
日陰が多い花壇で庭で映えます。
紫や青紫の反対色と合わせると印象的な構成になります。
この色の草花は1年中あります。
【緑】 重要カラー
葉の色である緑は、「黄緑」「深緑」「シルバー系の緑」「青緑」など、種類豊富です。
緑系の色だけで配色しても表情が出ます。
緑はガーデニングのさまざまな花色を引き締めてくれる重要な色です。
【青】純粋な青の花は少ない
花のカラーコーディネートを考えるとき、純粋な青色の花は少ないので青紫まで範囲にいれて考えましょう。
青系の花は爽やかで涼しげなイメージがあり、「ピンク」「紫」「黄」「白」とよく合います。
【紫】 暖色系にも寒色系にも合う
赤と青の中間色なので、暖色系にも寒色系にも合います。
明るい紫の色調を多くしたカラーバリエーションにすると、エレガントな雰囲気になります。
【ピンク】 さまざまなイメージを演出
色のバリエーションが広く、「オレンジ系のピンク」と「赤紫系のピンク」では印象が違います。
春はパステル系でロマンチックに、秋はくすんだ色とのコディネートでシックにとさまざまなイメージが演出できます。
寒色系の色ともよく合います。
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【赤】 夏でも冬でもテーマカラー
鮮やかで強い色調。 それだけで十分華やかで派手なイメージです。
反対色の緑系と合わせるとより引き立ちます。色相のコントラストや赤からピンクへの濃淡グラデーションなど、夏も冬もテーマカラーになる色です。
【オレンジ】 明るく楽しいイメージ
明るく高彩度オレンジ色は、黄色や白と合わせると明るく楽しい感じになります。
緑とも相性が良く、黄色とコーディネートしやすい色です。
反対色の青系と合わせると、コンストラストの強い個性的な配色になります。
【白】 他の色合わせることで活きる
どの色とも合わせれる便利な色。
ですが白色だけだと冷たく寂しい印象に。
他の色と合わせることによって白色も活きてきます。
淡いピンクと合わせてソフトな感じに、青と合わせて爽やかな感じになります。
場所に合わせた色のバランス
ガーデニングの配色は、ベランダや庭などの空間全体の広さに合わせた色のバランスを考えると綺麗になります。
狭い庭のスペースに色の強い花を多く持ってくるよりは、色の数を少なめにして色調(明度と彩度)で変化をつけると統一感がでます。
基本の色の配分:「ベースカラー70%」「サブカラー25%(ベースカラーに近い類系色相・色調)」「アクセント5%(ベースカラーの反対色)」
ガーデニングデザイン基本の配色例
3つの基本配色「同系色の配色」「類系色の配色」「反対色の配色」、
と配色ポイントの例を図付きで紹介します。
同系色の配色
【配色例 青~水色でさわやかに】
青~水色でさわやかに、赤~ピンクの濃淡で華やかに、黄色の色調(明度と彩度)のグラデーションで可愛いイメージを強調します。
印象的に見せたい玄関先におすすめな配色です。
春は柔らかい色調、夏は鮮やかな色調にすると季節感が出ます。
類系色の配色
【配色例 オレンジと黄色】
例のオレンジと黄色のような類系色相(隣り合う色相)の配色です。
「赤・オレンジ・黄」や「青紫・紫・赤紫」のように色相のグラデーション配色にするとまとまりのある華やかさが演出できます。
同じ色の中で違う色調を加えるとリズム感を持たせることが出来ます。例えば「赤・オレンジ・薄いオレンジ・黄」のように。
反対色の配色
【配色例 青と黄】
鮮やかな「黄・青」や「赤・緑」のような反対色を組み合わせると、インパクトの強い配色になります。
どちらかの色の分量を少なくしてアクセントカラーとして効果を出しましょう。
同じ色の花をまとめて植えると印象的になるので、小さい花壇やプランターにも向いています。
奥行きを出す配色ポイント
暖色系や明るい色は近くに見え、寒色系や暗く重い色は遠くに見える、性質があります。
細長く長い花壇では、手前には明るい色を、後方には背が高く暗い色の葉や花を持つ植物にすると奥行きのある花壇になります。
安定したイメージの配色ポイント
地面に近い部分を覆う植物を濃い緑にし高さの違う花や緑の色調を上に行くほど徐々に明るくしていくと、軽量感にバランスが生まれ、見た目に安定した配色になります。
グリーンの上手な使い方
葉の色は緑といってもさまざまな緑色があり、「濃い緑」「青緑」「黄緑」までのバリエーションがあり、シルバー系や、赤系の葉もあります。
キーカラーに合わせて、黄色の花がポイントなら「黄緑の葉物」、赤紫系の花なら「青緑やシルバー系の葉物」を使うとまとまりがでます。
まとめ
ちょっと専門的な話も出てきましたがあまり難しく考えずに色のイメージを楽しんでみてください。
キーカラーになる花色を選んだら、そのキーカラーの濃淡で組み合わせるか、近い色相で組み合わせるか、反対色で組み合わせるかのどれかでカラーコーディネートするだけでも、おしゃれなガーデニングが作れますよ。
コンテナや壁などの色との調和も考えれたらさらにグレードアップ。
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