オリーブの木の育て方と葉の驚くべき効果とは
2016/10/14
オリーブの木は一年中緑の葉を付ける常緑樹です。
銀白色の細長い葉でヨーロッパのイメージが強く、
「平和の象徴」で、何かオシャレ感がすごくある観葉植物ですよね。
オリーブと言えば、オリーブオイル、オリーブの実ですが、
オリーブの葉はすごく体に良い効果
を持っています。
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目次
オリーブの木の基本データ
学名:Olea europaea
植物分類:モクセイ科 オリーブ属
原産地:北アフリカ 地中海沿岸 中近東
好みの日当たり:日向
水やり:普通
「平和の象徴」であるオリーブの木の花言葉は
オリーブの木は鳩とともに「平和の象徴」とされています。
それは「ノアの箱舟」の話の中で、
大洪水後に陸地を探すためにノアが鳩を放ちました、その鳩がオリーブの枝を加えて戻ってきました。それを見てノアは洪水が退き始めたのを知った。
このことからオリーブの木は鳩とともに「平和の象徴」とされました。
そんなオリーブの木には、
「平和」「安らぎ」「知恵」「勝利」
の花言葉がつけられています。
オリーブの実を収穫するには
オリーブの木を育てるなら、オリーブの実を収穫したいですよね。
しかし、ただオリーブの木を育てるだけじゃ結実しないんです。
オリーブの木は「自家不結実性」といい、1種類のオリーブの木だけでは実が付きません。 自分の花粉で受粉しても実が出来ないのです。 (1種類でも比較的実ができやすい種類もあります。)
ですので、違う種類のオリーブの木を一緒に育てて受粉させる必要があります。
それからもう二つ注意点があります。
一つは、春に花を咲かせるには10℃以下の環境に10日以上さらす必要があります。
オリーブの木の耐寒温度は-3℃ですが、0℃以上で管理してください。
もう一つは、開花時期が異なると受粉が出来ないので、開花時期が近い種類同士を育てる必要があります。
オリーブの木の開花時期が近い種類の組み合わせは
- 「マンザニロ」×「ルッカ」
- 「ルッカ」×「ネバディロ・ブランコ」
- 「ネバディロ・ブランコ」×「ミッション」
どれも5月下旬~6月上旬が開花時期ですが、花の咲く順番は、
「マンザニロ」→「ルッカ」→「ネバディロ・ブランコ」→「ミッション」
上記の順番で開花します。
オリーブの葉のお茶を飲もう その効果は
オリーブは実やその実から抽出するオイルが健康面でも知られていますが、
オリーブの葉には実よりもはるかに
健康面や美容面
に効果があります。
地中海沿岸地域では、何千年も前からオリーブの葉が活用されてきました。
オリーブの葉でお茶を作り、「健康維持」や「鎮静作用」に。
オリーブの葉の粉末を、「マラリアの治療薬」「解熱剤」として活用していたそうです。
オリーブの葉のポリフェノール量とその効果がすごい
オリーブの葉には実よりもはるかに多くのポリフェノールが含まれています。
その量は、赤ワインの2.2倍、緑茶の3.3倍もの量です。
含まれているヒポリフェノールの種類で、ドロキシチロシルというポリフェノールには殺菌作用と解熱作用があります。
それとは別に特に注目したいのがオレウロペインというポリフェノールです。
オレウロペインは非常に優れた抗菌と抗酸化作用があります。
その効果は、
抗菌:「風邪の予防」「インフルエンザ予防」
抗酸化作用:「血圧」「コレステロール値」「血糖値」を下げます。それにより、「心筋梗塞」「脳卒中」「糖尿病」などの生活習慣病の低減効果が得られます。
更には、
美容効果
もあり、コラーゲン生成を補助する力があります。
そして抗酸化作用により、
シミの原因である
メラミンの生成を抑え効果があります。
黒色メラニンは下げ、透明感のある白い肌を作り上げる肌色メラニンを上げてくれます。
その他にも、「活性酸素抑制」「抗炎症」「利尿作用」などの効果があります。
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オリーブ茶の作り方
数々の素晴らしい効果を得るために是非ともオリーブの葉を摂取したいですよね。
しかしそのまま食べるには、独特の苦みがあってとても無理です。
オリーブ茶にして飲むのがオススメです。
最も簡単な作り方は、
- 洗った綺麗な葉を細かく刻みます。
- スプーン1杯分をティーパックなどに入れカップへ。
- 熱湯を150ml注ぎ15分蒸らします。
以上で完成です。
別の方法は、
- 枝から虫食いや枯れの無い葉を綺麗に摘み取ります。
- 水洗いをして水気をしっかりとりましょう。
- フライパンで煎っていきます。(油はひきません)
- 中火で約十数分、むら無く煎ります。
- 葉の緑いろが抜けくるっと丸まり枯れたような感じになったらOKです。
- 冷ましましょう。
- 適量をティーポットなどに入れ熱湯を注ぎ数分蒸らします。
以上で完成です。こちらの作り方は煎っているので香ばしいです。
オリーブの木の育て方
オリーブは耐寒性があり-3℃までは大丈夫です。
冬場でも-3℃以下にならなければ地植えも出来ます。
寒い地域では鉢植えで育てましょう。
オリーブの木は年間通して日光を
オリーブの木は日向が好みなので、年間を通して日当たりの良い戸外がオススメの場所です。
-3℃以下になるような地域では冬場は室内の日がよく当たる場所へ移動してください。
乾燥気味を好みます
オリーブの木は乾燥気味を好みますが、水分不足は生長を止めてしまいますので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えて下さい。
過湿には弱いので、頻繁な水やりには気を付けましょう。
冬場は乾燥気味に管理です、土が乾いたら2~3日後に与えて下さい。
水やりを忘れ水分不足になると葉は枯れ落ちてしまいます。
ですが、春になり外で水やりをして育ててみてください、また芽吹く可能性があります。
オリーブの木の植え替え方法
オリーブの木は成長が早く根詰まりしやすいので、1~2年に一回は根のチェックを行いましょう。
- 鉢底から根が出てきてないか。
- 水をやっても土に浸み込みにくくなってないか。
- 植え替えしたのは年々前か。
など引っかかることがあれば植え替えしましょう。
植え替え方法は基本的な植え替え方で問題ないですが、
オリーブの木はあまり根が深く張らない性質を持っていますので、風などで倒れないよう、棒などを添えるといいです。
土は市販のオリーブ専用の土なら失敗もなく、間違いないでしょう。
観葉植物の土などで自分で作るのであれば、「水はけ「水持ち」「アルカリ性」をポイントにブレンドしてみてください。
剪定について
剪定は春先の3月~4月頃に行いましょう。
風通しを良くすることを意識して、内側に伸びてる枝や、古い枝を落とし、樹形を格好良く整えてあげて下さい。
風通しの為には夏頃の剪定も必要になってくると思いますが、オリーブの実を取りたいのであれば、あまり切り落としてしまうとオリーブの実があまりつかなくなってしまいます。
5月~6月頃に花が開花し、9月~11月頃に収穫時期が来ます。
まとめ
オリーブの木は飾って、見て良し、平和の象徴であり花言葉も素晴らしいものを持っている。
実が出来れば食すこともでき、何といってもオリーブの葉がもつ効果のすばらしさ。
結実させるには温度管理や2種類育てたりと少しテクニックがいりますが、
すごい魅力を持った観葉植物ですね。
これだけ色んな楽しみ方を持っているオリーブの木を楽しみませんか。
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