「アジサイ/紫陽花」鉢や地植えの育て方 挿し木や剪定の方法
アジサイと言えば、梅雨の時期に元気に鮮やかな花色で楽しませてくれる花ですね。
母の日でもとても人気で、花屋さんでは色んなアジサイの鉢花が並びます。
切り花としても人気ですよ。
あじさいは寒さにも強く、地植えできるので、お庭で毎年あのきれいな花を楽しめます。
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目次
アジサイ/紫陽花の基本データ 英語名:Hydrangea
学名:Hydrangea macrophylla
分類:アジサイ科アジサイ属
分布地:アジア 北アメリカ
アジサイの原種は日本のガクアジサイで、そこから各国へ広がっていきました。
花色が良く変わる為「七変化」「八仙花」とも呼ばれております。
花言葉は「移り気」などがあります。
他の花言葉やデータはこちらをご覧ください→花図鑑アジサイ
アジサイ/紫陽花の育て方
アジサイは地植えにすれば基本手間いらずで楽に管理ができる花です。
基本的なポイントをおさえて植えれば、後はお好みで剪定してもいいですし、しなくても大丈夫です。
鉢の場合ですと、成長が早い為、植え替えの必要が出てきます。
また土のPHによって花の色が変わるので、土を作って好みの色にする楽しみもあります。
アジサイの花色と土の関係
土のPHとは、土のアルカリ性、酸性を示すもので、アジサイが植えられている土がアルカリ性か酸性かによって花の色が変わってきます。
ピンクの花色→アルカリ性
「土の作り方」赤玉小粒7:腐葉土3:一握りの苦土石灰
これらを混ぜて2週間寝かせてから使用します。
※日本の雨は酸性です。ですので雨で段々と酸性に傾いていきます。春先に苦土石灰を足してあげるといいです。
水道水は弱酸性~中性を示します。
青の花色→酸性
「土の作り方」赤玉土小粒5:腐葉土3:ピートモス2
こちらも2週間寝かせてから使用します。
市販でアジサイ用の土も販売されていると思います。
それから地植えの場合は、赤玉土の代わりに庭の土として下さい。
アジサイの植え替え時期は
鉢のアジサイであれば、生長が早く根詰まりを起こしやすいので年に1~2回は植え替えをした方がいいでしょう。
植え替え時期:花後の7月~9月頃
地植えの土を入れ替えるのであれば、11月~3月上旬が適しています。
花をつけている時期はストレスを与えてしまうので、花が終わった後もしくは、春暖かくなる前の芽がまだ動き出す前がいいです。
また地植えをする場所は、午前中に日が当たり、西日が当たらない場所。冬に冷たい風が当たらない場所がいいです。
ガクアジサイの場合、日照不足により花色が白っぽくなってしまいます。
アジサイの水やりと肥料について
水やり方法
アジサイは乾燥が嫌いで、水が大好きです。
鉢の場合:土の表面が乾いたらたっぷりと、そこから水が染み出てくるまで与えて下さい。
夏は乾燥が早いので毎日朝と夜に1回づつ与えます。
※カシワアジサイは過湿を嫌うので、もう少し乾かし気味で育てます。
地植えの場合:基本水やりは不要です。 でも日照りが続いたり、乾燥しやすいなら保湿を高める工夫が必要です。
保湿の方法は、株の周りを腐葉土やワラで覆います。
肥料のやりかた
花をたくさん咲かせるには適した量の肥料を与えるといいです。
花が咲く前の3~4月は緩効性の肥料がおすすめです。チッソ(N)・リン(P)・カリウム(K)が均等に入っているものがいいです。
花が咲いたら、10日に1回ほどで、薄めの液肥を与えましょう。育ちが良くなっていきます。
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アジサイの選定方法
アジサイの剪定は基本必要ないですが、大きくなって邪魔な部分や高さの調節、樹形を整える為に剪定することも出てくると思います。
剪定するのであれば花が終わった後の6~9月頃にします。
2段階剪定(来年も花を楽しむ)
来年も花を楽しみたい場合、この2段階剪定がおすすめです。
①花後、花から2枚~4枚のあたりで剪定します。
②秋のはじめ頃、新しい枝が分かれて伸びてきています。
1度目に切った位置のすぐ下の葉の付け根に芽が出始めてます。
それは翌年に咲く芽になります。その芽を残すように、すぐ上あたりで剪定してください。
1段階剪定
花が咲いていなかった枝を残して、花が咲き終わった枝を切り落とします。
その年に咲かなった枝は、翌年に花が咲きます。
メモ:今年に新しく伸びた枝には花は咲きません。まず翌年に芽が出てきます。そしてまたその翌年に花が咲きます。
2年かかります。ですので、「2年枝」とも言われております。
アジサイの増やし方「挿し木・株分け」の方法
挿し木のやり方
アジサイは成長が早く、挿し木で簡単に増やすことが出来ます。
もし剪定した枝があれば、それを挿し穂として利用するといいですよ。
- 6月上旬~7月、花芽のついていない枝を15cmほどで切り取ります。
- 葉の数を半分くらいに整理し、切り口を斜めにします。
- 1~2時間、切り口を水に浸けて吸水させます。
- 苗と同じ土を湿らせて、鉢や庭に準備。
- 挿し穴を掘ります。
- 枝を挿し、根が出るまでの期間、土が乾かないように水やりをし、半日陰で1ヶ月管理をしましょう。
- 十分に発根したら、一回り大きい鉢、または庭に植え変えて下さい。
株分けのやり方
アジサイが大きく成長し、コンパクトにしたい場合は、株分けをしましょう。
- 全ての花が咲き終わった後に、株を堀り上げます。
- 根に傷をつけないように土を落としてください。
- 手で株を分けますが、固い場合はナイフ等で分けてもいいです。
- 同じ土に分けた株を植えて完了です。
注意したい、アジサイの病気や害虫は
アジサイは病気には強い花ですが、過湿や雑菌が多いとかかってしまいます。
殺菌剤で予防しましょう。
黒点病(黒星病)
気温が20℃以上で、湿気が強いとかかりやすいので、風通しを良くすることで予防します。
もし黒点病にかかってしまったら、その部分は見つけ次第取り除いて下さい。他の部分に移ることを防ぎます。
炭そ病
高温多湿、梅雨時に発生しやすいです。
鉢の場合であれば、水はけを良くして下さい。
そして葉が密集してる部分は適度に間引きます。
炭そ病の部分を見つけたら、すぐに取り除きましょう。
うどんこ病
その名の通り白いうどん粉をかけたような症状になります。
5~6月の初夏、9~10月の秋辺りに良く発生します。
乾燥しすぎると発生しやすいので、適度な湿気を保ちましょう。
肥料はチッソやカリウムが偏りすぎるとよくないので、バランスよく与えて下さい。
初期の状態であれば、環境を整えてあげ、植物専用の殺菌剤などをスプレーすることで回復します。
状態がひどければ、その部分を取り除きましょう。
基本的に環境が偏りすぎることが病気の原因になります。湿度が高すぎる、乾燥しすぎる。肥料の成分の偏り。風通しの良さなどを気をつけて育ててみて下さい。
ハダニ
ハダニは乾燥していると発生しやすいです。
3~10月の間に発生するのですが、特に梅雨明け~夏場にかけてが多く発生します。
予防策として葉水を定期的に与えるといいです。
もし発生したら、水で洗い流したり、テープでくっつけて駆除することが出来ます。
最後に
アジサイは地植えにできる代表的な花です。
鉢で売られてるものは見た目のバランスもあり、株よりも小さ目な鉢に植えられています。
ですので、植え替えるか庭に植えて、あの存在感ある見た目と、アジサイ独特のあの色を楽しんでみて下さい。
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