ラベンダーの育て方 剪定の時期や増やし方、種類は
ハーブの中でも特に身近なラベンダー。
ラベンダーの香りには、リラックス効果や自律神経を整え、頭痛や腹痛、生理痛に神経痛、筋肉痛などの痛みの緩和など、色んな効果があります。
花のもつ効果についての記事もありますのでご覧ください。
そんなラベンダーの育て方をご紹介します。
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目次
ラベンダーの基本データ
学名:Lavandula
植物分類:シソ科 ラヴァンドラ属
原産地:地中海沿岸
好みの日当たり:日向
水やり:乾燥気味
花言葉:「あなたを待っています」「繊細」「清潔」「優美」「許し合う愛」「期待」「幸せが来る」「沈黙」
ラベンダーの植え付けと時期
ラベンダーの植え付け時期は、3月~4月・9月~10月が適期です。
土は弱アルカリ性で水はけのよいもの。市販のラベンダー・ハーブ用の土なら間違いないでしょう。 土づくりをする時はこちらを参考にしてください。観葉植物や草花の土づくり、おすすめの基本配合
植え付け場所は地植えでしたら日当たりが良く、風通しの良い場所にしましょう。西日は避けて下さい。 移植を嫌いますので場所選定は大事です。
鉢植えの場合は1鉢に1株です。寄せ植えは風通しが悪くなるためオススメ出来ません。 3号ポットの苗でしたら、5~6号の鉢に植えましょう。
植え方のポイント
土の表面よりも高く山を作るように高植えにします。
深植えにならないようにしましょう。
地植えの場合は斜めな場所だとより良いです。
ラベンダーの育て方、剪定時期などの管理方法
ラベンダーは夏の蒸れには弱い為に剪定が必要です。
水やりなどの管理方法も説明します。
剪定の時期や方法
枝すかし
剪定時期は4月~5月頃の梅雨入り前に行いましょう。時期が合えば花の収穫と一緒に行うといいでしょう。
これは枝すかしと呼ばれ「枯れかけている枝」「地面に垂れている枝」「内側に伸びている枝」「細い弱々しい枝」は根元からバッサリ切っちゃって下さい。
それにより風通しの確保をします。
もし夏場に枝が枯れてきたら、その枝の枯れた部分は切り落としましょう、そして中心が込み合っているようなら、枝すかしを行ってください。
強剪定
上記のとは別に強剪定というのもあります。 これは、2~3年ほどすると株が弱ってきたり、茎が増えてエネルギーが分散し花があまり付かなくなったラベンダーを復活させる剪定です。 植えてから2~3年は大丈夫ですが、数年育ててきた株でしたら毎年行ってあげて下さい。
ラベンダーの種類によって剪定時期などが少し違います。 下でラベンダーの種類と一緒にご紹介します。
種類がわからないならば、秋頃から雪が降る前に行えば大丈夫です。
大体株の2/3か1/2を残すように思い切って曲線を描くように切りそろえましょう。 切る位置に新芽があるようでしたら、新芽を残すように切って下さい。 春になればまた新しい枝がバッと生長していきますよ。
水やりなどの管理方法
鉢植えの場合、置き場所は日当たりを好みますので、よく日が当たる場所へ置きましょう。
雨の日は軒下などに置き過湿を避けます。
高温多湿が苦手なので夏場は気を付けて下さい。
水やりのタイミングは、土の表面がカラカラに乾燥してから与えましょう。
ラベンダーの種類
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ラベンダーはいくつかの系統に分かれていて、各系統に色んな種類があります。
その中で基本的な育てやすい系統をご紹介します。
アングスティフォリア系
寒さに強く、暑さに弱いです。
寒冷地向きのラベンダー。-15℃まで耐えます。
香が強いのでドライフラワーにおすすめ。
強剪定時期:12月~2月
ラバンディン系
アングスティフォリアとスパイクラベンダーの交配種です。
アングスティフォリア系よりは暑さに強いですが、暑さ対策は必要です。
株が大きく育ちます。 ですので植え付けのときは、大きさを考慮して場所や鉢などを選んで下さい。
強剪定時期:12月~2月
ストエカス系
上記の二つの系統より生長が早いです。
暑さにはそこそこですが、真夏の直射日光は対策を。
ウサギの耳みたいな形がユニーク。
ドライフラワーや食用としては不向きです。
強剪定時期:11月上旬
デンタータ系
歯のようなという意味のラベンダー。
産毛が生えているのが特徴で薄紫色。
香が強いです。
開花時期が長く、真夏を除くほぼ1年の間花穂を付けています。
暑さには強いですが、寒さには弱め。
強剪定時期:初秋(9月頃)~中秋
プテロストエカス系
レースラベンダーとも呼ばれており、その名の通り葉がレースのような網目になっています。
ラベンダーの香りとは間違う香をしています。
寒さ、暑さに弱いです、なので鉢植えにして室内管理がおすすめ。
強剪定時期:10月中旬~下旬
ラベンダーの収穫
ラベンダーの収穫は花が開花する前にして下さい。
その方がより香りが強く楽しむことが出来ます。 それから花がついている状態だとエネルギーが花に取られて株が弱ってしまいます。
ですので花の収穫は元気に育てるにも大事なことです。
花瓶に立てたりドライフラワーにして楽しみましょう。
ラベンダーの増やし方
種まきと挿し木で増やすことが出来ます。
4月~6月と休眠前の10月ころが適期ですが、これから生育期に入る4月~6月がオススメです。方法は植物の増やし方 挿し木(芽)や株分け、根伏せの方法をご覧ください。
種まきは、あまり発芽率が悪くあまりおすすめしません。
まとめ
ラベンダーは寒さに強いハーブ類ですが、種類によって耐寒温度は異なります。 寒い地域でしたらアングスティフォリア系を選びましょう。
水やりの管理は乾燥気味です、土の表面がカラカラに乾燥してから与えましょう。
蒸れが苦手なので梅雨入り前には枝すかしを行いましょう。
植え付けの土には弱アルカリ性と水はけがよいもので。
花が付いたら、開花前には収穫して香りを楽しむ! これが元気に育てるポイントです!
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